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POMとPTFEの違いをわかりやすく解説!特徴と用途を比較しよう
POM(ポリアセタール)とPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は、どちらもプラスチック材料ですが、それぞれ異なる特性を持っています。この二つの材料は、様々な用途で使われることがあり、どちらを選ぶかは用途によって異なります。この記事では、POMとPTFEの違いについて詳しく説明します。
POMとは?
POMは、ポリアセタールの略称で、非常に高い強度と剛性を持つエンジニアリングプラスチックです。主に機械部品や歯車、ベアリングなど、負荷のかかる部品に用いられます。POMは、自動車産業や家電製品でも多く利用されており、その加工性の良さから、様々な形状に成形することが可能です。
PTFEとは?
PTFEは、ポリテトラフルオロエチレンの略で、化学的に非常に安定したフッ素系プラスチックです。主に耐熱性や耐薬品性に優れているため、調理器具(フライパンのコーティングなど)や化学製品の配管などに使われます。PTFEは、摩擦係数が非常に低いため、すべりやすい特性があります。
POMとPTFEの主な違い
特性 | POM | PTFE |
---|---|---|
強度 | 高い | 中程度 |
加工性 | 良好 | 悪い |
耐熱性 | 中程度 | 高い |
耐薬品性 | 普通 | 優れている |
用途 | 機械部品など | 調理器具など |
まとめ
POMとPTFEは、それぞれ異なる特性を持っているため、用途に応じて使い分けることが大切です。機械部品にはPOMが適しており、化学的な環境や高温に耐えなければならない場合はPTFEが良い選択です。正しい材料選びが、製品の品質や耐久性を左右することを忘れずに、これからの材料選定に活かしていきましょう。
POMとPTFE、どちらも身近にある素材ですが、意外と知られていないのがそれぞれの成り立ちです
POMは1970年代に開発され、主に機械部品に用いられています
一方、PTFEは1938年に偶然発見された素材で、滑りやすいことからフライパンのコーティングに使われています
まさに発見がもたらした違いですね!
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