
有利子負債比率と負債比率の違いをわかりやすく解説!
金融の専門用語は難しいものが多いですが、有利子負債比率と負債比率は特に企業の健全性を見極めるために重要な指標です。ここでは、それぞれの指標の意味や違いについて詳しく解説します。
有利子負債比率とは?
有利子負債比率は、企業がどれだけ借金をしているかを示す指標の一つです。具体的には、企業の有利子負債(利息を伴う負債)の合計額を株主資本(自己資本)に対して割合として表したものです。この比率が高いと、企業の財務リスクが高まる可能性があります。
負債比率とは?
負債比率は、企業の全ての負債が自己資本に対してどのような割合を占めているかを示します。具体的には、総負債を株主資本で割った値です。この指標も企業の財務健全性を判断するために役立ちますが、有利子負債比率とは異なり、利息を伴う負債だけでなく全ての負債を含む点が特徴です。
有利子負債比率と負債比率の違い
項目 | 有利子負債比率 | 負債比率 |
---|---|---|
考慮する負債の種類 | 有利子負債(利息が発生する負債のみ) | 全ての負債 |
計算式 | 有利子負債 / 株主資本 | 総負債 / 株主資本 |
企業のリスク評価 | 利息負担によるリスクを強調 | 全体的な負債状況を評価 |
このように、両者の指標はそれぞれ異なった観点から企業の財務状況を測るものです。有利子負債比率は、利息負担の影響を見るために有効ですし、負債比率は企業の総体的な負債状況を知るのに役立ちます。それぞれを理解し、企業分析に役立てましょう。
ピックアップ解説
有利子負債比率について少し掘り下げてみましょう
この指標が高いと、企業が返済に困難を抱える可能性が高くなり、株主にとってもリスクが増加します
しかし、逆に言えば、適度な借入は企業成長に役立つ場合もあります
たとえば、新しいプロジェクトのために借金をして利益を上げれば、その分株主にも還元されることになります
だから、投資の観点から見るとすべてが「借金=悪」とも限らないのです
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