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nohupとバックグラウンドの違いを徹底解説!初心者にもわかりやすい説明
パソコンやサーバーでプログラムを実行する時、時には一時的にその作業をバックグラウンドで行いたい場合があります。ここでは「nohup」と「バックグラウンド」の違いについて説明します。
nohupとは?
「nohup」は「no hang up」の略で、プログラムを実行する際に、ターミナルが閉じられてもプログラムが終了しないようにするためのコマンドです。通常、ターミナルを閉じると、そこから実行されているプログラムも終了します。しかし、nohupを使うと、プログラムはターミナルの制約を受けずに実行し続けることができます。
バックグラウンドとは?
バックグラウンドで実行するとは、あるプログラムやプロセスをユーザーが直接操作しない状態で実行することを指します。たとえば、LinuxやUnix系のオペレーティングシステムでは、プログラムの実行を&記号を使ってバックグラウンドで行います。これにより、コマンドラインは他の操作に使える状態になります。
nohupとバックグラウンドの具体的な違い
項目 | nohup | バックグラウンド |
---|---|---|
定義 | プログラムをターミナル閉じても続行させるコマンド | プログラムをユーザーが操作しない状態で実行 |
使用方法 | nohup コマンド名 > output.log 2>&1 & | コマンド名 & |
例 | nohup python script.py > output.log | python script.py & |
まとめ
nohupとバックグラウンドは、どちらもプログラムの実行に関連していますが、その目的と使用法は異なります。nohupはターミナルが閉じてもプログラムを持続させたい場合に使用し、バックグラウンドはプログラムを他の作業をしながら実行するために使われます。この違いを理解することで、より効率的にプログラムを運用することができるでしょう。
nohupはUnix系のシステムで使われる便利なコマンドですが、実はその歴史には面白い背景があります
昔はネットワーク接続が不安定で、ターミナル接続が切れることが多かったため、実行中のプログラムが終了してしまうことが大きな問題でした
そこで、nohupというアイデアが生まれました
これにより、無理にターミナルが閉じられることになっても、プログラムが生き残ることができるように進化してきたのです
今では、サーバー管理や開発者たちの強い味方となっていますね!
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