
ABS樹脂とポリスチレンの違いとは?性質や用途を徹底比較!
私たちの身の回りには、さまざまなプラスチックが使われています。その中でも、特に馴染み深い「ABS樹脂」と「ポリスチレン」という2つの材料について紹介します。これらの材料は、似ている部分もありますが、それぞれの性質や用途には大きな違いがあります。
ABS樹脂とは
ABS樹脂は、「アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン」の略称です。この材料は、非常に強度があり衝撃に強いのが特徴です。ABS樹脂は、主におもちゃや家電製品の外装部品などに使用されています。耐熱性も比較的高く、加工がしやすいため多くの場面で利用されています。
ポリスチレンとは
ポリスチレンは、スチレンという物質から作られるプラスチックで、透明なものと不透明なものがあります。ポリスチレンは、軽くて加工しやすく、主に容器やおもちゃなどに利用されています。しかし、ABS樹脂に比べて衝撃に弱い面があります。
特徴 | ABS樹脂 | ポリスチレン |
---|---|---|
強度 | 高い | 低い |
耐熱性 | 高い | 低め |
加工性 | 良好 | 良好 |
用途 | おもちゃ、家電製品部品 | 容器、おもちゃ |
まとめ
ABS樹脂とポリスチレンは、共にプラスチックとして広く利用されていますが、それぞれの特性を理解することが重要です。強度が必要な場合にはABS樹脂を、軽さとコストを重視する場合にはポリスチレンを選ぶと良いでしょう。
ピックアップ解説
ポリスチレンは、その軽さから特におもちゃの製造に多く使われています
この素材は、非常に簡単に成型できるため、さまざまな形を作り出せるのが魅力です
ポリスチレンで作られたおもちゃは、安価で手に入るため、子供たちに人気がありますが、強度はABS樹脂に劣ります
もしもおもちゃを強く扱ったり、何度も使用する予定がある場合は、ABS樹脂のおもちゃを選ぶことをお勧めします
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