
OEEと稼働率の違いとは?工場の効率を考える
工場や製造業において、効率的にモノを作ることはとても重要です。よく耳にする言葉に「OEE」と「稼働率」がありますが、これらは同じように感じるかもしれません。しかし、実際には異なる意味を持っています。今回はその違いについて詳しく解説します。
OEEとは何か?
OEEは「Overall Equipment Effectiveness」の略で、日本語では「総合設備効率」と呼ばれています。OEEは、設備や機械がどれだけ効率的に使用されているかを示す指標です。これを計算するためには、以下の3つの要素を考慮します:
- 稼働時間率:設備が実際に作業を行っている時間と、フル稼働を想定した時間の割合。
- 性能効率:生産された製品の量が、設備の設計速度で生産すべき量に対する割合。
- 品質率:生産された製品の中で、不良品がどれくらい含まれているかを示す割合。
これらの要素を掛け合わせることでOEEが求められます。たとえば、稼働時間率が90%、性能効率が80%、品質率が95%の場合、OEEは次のように計算されます:
稼働時間率 | 性能効率 | 品質率 | OEE |
---|---|---|---|
0.90 | 0.80 | 0.95 | 0.684 = 68.4% |
稼働率とは何か?
稼働率は、機械や設備が実際に使用されている時間の割合を示す指標です。これはただ「動いている時間」とも言えます。稼働率は一般的に次のように表わされます:
稼働率(%) = (実稼働時間 / 総時間) × 100
たとえば、工場が24時間稼働できるはずなのに、実際には18時間しか稼働しなかった場合、稼働率は75%です。
OEEと稼働率の違い
では、OEEと稼働率の違いをまとめてみましょう。
- 計算方法:OEEは稼働時間率、性能効率、品質率を考慮しますが、稼働率は実際の稼働時間のみを基に計算します。
- 意義:OEEは全体的な効率を示す指標であり、稼働率は設備の使用状況を示す指標です。
- 用途:OEEは改善の目標として使われることが多いですが、稼働率は日常的な稼働状況を把握するために使用されます。
まとめ
OEEと稼働率は、工場や製造業で必要不可欠な指標です。OEEは全体の効率を見るための重要なツールであり、稼働率は実際の稼働状況を反映します。これらを理解することで、自分たちの工場がどれだけ効率的に運営されているかを把握し、改善の方向性を見出すことができるでしょう。
OEE(Overall Equipment Effectiveness)って、簡単に言うと「工場のやる気」を数値化したものなんだよね
OEEが高いと、設備が上手く使われていて、無駄が少ない証拠
逆に、OEEが低いと、何かしらの問題がある可能性が高いってわけ
でも、大事なのはOEEを高めるためには、ただ稼働率や生産性を上げるだけじゃなく、品質にも気を付ける必要があることだよ
良い製品を作るためには、全体のバランスを考えることが重要なんだ
これって、学校のプロジェクトにも通じるかもしれないね
一生懸命やったのに、結果が悪かった…なんてことは、まさにOEEが低い状況だよ!
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